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令和3年度 アントレプレナーシップ講演会

 卒業30周年記念事業のひとつであり、半田高校SSH事業でもあるアントレプレナーシップ講演会が、本年度は「SSH成果発表会・アントレプレナーシップ講演会」と題して開催されました。本年度のアントレプレナーシップ講演会講師は43回生(平成4年3月卒業)です。

 日時 令和3年5月25日(火) 14時10分~15時15分
 演題「不確かな時代に、自分の道を拓く」
 講師 神谷 俊一 氏(千葉市長)
    川嶋 昭臣 氏(アムンディ・ジャパン(株)リテールビジネス営業本部 副本部長)
    橋本 善久 氏((株)時空テクノロジーズ 代表取締役CEO)
 司会進行役 寺田 久美 氏(オフィス・HANDO代表 (中小企業診断士))

 講演の概要

 本年度は、オンライン(Zoom)での開催となりました。3名の講師は関東地域のご自宅等から、半田高校会議室では寺田さんにお越しいただき司会進行していただきました。生徒達は、各クラスでスクリーンに映し出されたZoom画面と校内放送で流れる音声を聞くというスタイルでの講演会でした。
 講演会冒頭では、講師3名それぞれ自己紹介と高校時代の様子について語っていただき、本題となる「アントレプレナーシップとは」についての見解を現在の仕事やご自身のこれまでの経験を絡めてお話いただきました。

 神谷氏:ルールの中で行政が行われることは確かに大事ではあるが、単純に前例踏襲ではなく、今求められていることにタイムリーに対応できるよう、独自のルールや新たな事業を考えるといった、これまでの非常識を常識に変えていく発想、気構え、勇気、精神がまさにアントレプレナーシップと言えるのではないか。

 川嶋氏:アントレプレナーシップとは、自分自身に、また自分の行動の結果に「付加価値」を作り出すことだと考えている。まず自分が努力する場所や方向性を定めることが必須であり、それを常に「考える」ことが大事。そこからオリジナルの付加価値が生まれる。

 橋本氏:アントレプレナーシップ(起業家精神)とは、実際に会社をおこすことと一致するものではなく、「目の前にある課題にどう向き合って、どう解決していくか」ということ。結論ありきで見るのでは無く、自分の目で見て、耳で聞いて何が正しいのかを自分の頭で考えること、そして100点をゴールにするのではなく300点を目指すくらいの想像を突き抜けたゴールへ向かって「思考を停止させない」ことが大事である。

 また、不安を抱えている高校生へということで、「不安を抱えているときはチャレンジできる時であり、その判断・勇気を求められている時であるという発想の転換を。」「自分も高校時代は不安をいつも抱えていた。不安を抱えているのはあなた1人ではなく、多くの同級生も不安をかかえている。」「高校時代に今の自分を全く想像していなかったし、何か特別な活躍をする人にならなければいけないのでは、という不安や焦りは持たなくてよい。」と、ご自分の挫折や当時の経験を交えながらアドバイスをいただきました。

 そして、橋本氏からの、「基礎的な知識や教養を身につけることは大事、どの教科の勉強も面白いし、勉強は全て役に立つ、そしてどの仕事も面白い!好きなことや興味のあることは、『変態・おたく』的に突き詰めてやりきるくらい、積極的に取り組んで欲しい。」というメッセージには生徒達の反応も大きかった様子でした。

 同じ学び舎で学んだ先輩から後輩へのエールとなり、大変興味深く感じられた生徒も多く、大変盛況でした。講演会後に開かれた座談会にも、事前の申込を超える生徒達が参加しました。生徒からの具体的な質問に対して、講師の3名がそれぞれ丁寧に答えていただけたので、参加した生徒達にとっては貴重で有意義な時間を持つことができた様子でした。

【柊会事務局より】初めてのオンラインによるアントレプレナーシップ講演会となりましたが、学校側の全面的な協力のおかげで無事開催できたことに、この場を借りて深く感謝申し上げます。



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