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100周年記念事業

 謹啓 皆様には、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
 日頃は、柊会及び母校の発展のため、ひとかたならぬご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

「自学自治自鍛」「堅実なる徳性」「実際的智能」
 
 これは、大正8(1919)年4月、愛知県立半田高等学校の前身の一つである愛知県立第七中学校の開校式で校長先生から示された生徒心得の一節です。人格形成を主眼として愛情をもって導くとされた開校の時から、平成30(2018)年度には創立100周年という記念すべき年を迎えました。知多の豊かな自然と文化を背景に、継承され醸成された校風の中で過ごした卒業生は、前身である旧制の愛知県半田高等女学校、愛知県半田中学校、半田市立高等女学校等を合わせて、3万5千人を超え、様々な分野・地域に多くの人材が輩出されています。在校生も学習・部活動に精進を重ねており、同窓生の多くが懐かしく感じる、暖かくも溌剌とした雰囲気を今に伝えております。

「100年の歴史を礎に次なる100年へ 志を未来へつなぐ」

愛知県立半田高等学校創立100周年を迎え、あらためて愛知県立第七中学校創立に向けての地域の熱意や建学の精神、来し方100年に思いを致し、それを礎としての更なる母校の発展に向け、地域社会への感謝の気持ちも込めて、柊会、PTA、学校の3者が一丸となって、半田高等学校100周年記念事業実行委員会を組織し、「100年の歴史を礎に次なる100年へ 志を未来へつなぐ」を合言葉に、記念事業の推進に取り組んでまいりました。
 募金活動につきまして、特定寄附は目標額を大きく上回り、一般寄附についても目標の8割に達しました。このような素晴らしい成果を残すことができましたのも会員や地域の皆様方の母校に寄せる熱い思いや期待の高さによるものであり、重ね重ね御礼申し上げます。
 100周年記念事業の目玉である七中記念館(旧武道場)の改修工事につきましては、昨年10月に竣工しました。旧武道場の天井が取り外され、木材と鋼材を組み合わせた特徴のある小屋組が表れ、大正13年の建築当時の姿が蘇りました。ここには、開校当時の建学の精神が宿っております。世代を超えたつながりを感じる空間を再現できました。同時に、プレゼンテーションやアクティブラーニング型の授業にも活用できる未来型の教室ともなっております。
 また、柊陵会館周辺の庭園については、散歩道、池、植栽などの整備を行い、生徒の皆さんにとって、語らいや安らぎの場となることを期待しております。
 昨年11月10日には、雁宿ホールにおいて、大村愛知県知事を始めとする来賓をお招きした記念式典、榊原定征経団連名誉会長(半高12回生)による記念講演、俳優渡辺哲氏(半高19回生)が特別出演した記念アトラクション、柊会総会、記念祝賀会などの各行事が執り行われました。記念行事は、格調高く厳粛に、しかも一人一人の情熱のこもった、半田高校らしいものとなりました。参加していただいた生徒の皆さんにとっても、半田高校にとっても、心にいつまでも残る、次の100年につながる一ページとなりました。
 さらに、3月には「半田高等学校百年誌」が刊行されます。昭和55(1980)年に執筆された「学校誌」の足跡を辿りながら、100年という時間軸を念頭に置いて、読み応えのある内容となっております。
 平成27(2015)年10月、半田高等学校100周年記念事業実行委員会のキックオフ会議を立ち上げて以来3年余り、100周年記念事業について、柊会会員の皆様、PTAの皆様、学校関係者の皆様及び地域の皆様に絶大なるご支援・ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。100周年記念事業の素晴らしい成果を踏まえて、母校のますます発展を祈念するとともに、皆様方の更なるご活躍とご健勝をお祈り申し上げます。

                                 謹白

愛知県立半田高等学校100周年記念事業実行委員会
名誉会長 榊原定征(日本経済団体連合会会長)
会長   永田 清(柊会会長)
副会長  山脇 康(東京柊会副会長)
     大橋 利康(柊会副会長)
     渡邉 修造(平成30年度PTA会長)
     澤田 哲(校長)
     他実行委員会一同

     ⇒実行委員会役員一覧表へ

□100周年記念事業

1七中記念館(旧武道場)整備事業等
 (1)七中記念館(旧武道場)の改修工事について
 ・大正13(1924)年に建てられ、県内に現存する旧制中学校の鉄筋コンクリート造の武道場の中で一番古いなど、
建築学的にも貴重な歴史的建造物です。

歴史的建造物の権威である名古屋市立大学名誉教授瀬口哲夫氏から
七中記念館に関する考察をいただいております。

・七中記念館の改修前の状況をスライドショーで、見ることができます。
  スライドショー:”今”七中記念館
  制作:馬渡加奈子(半高35回生 半田高校教諭)
  協力:半田高校男子ハンドボール部

 
 ・七中記念館(旧武道場)の改修工事は、平成30年10月に竣工しました。旧武道場の天井が取り外され、木材と鋼材を組み合わせた特徴ある小屋組が表れ、大正13年の建築当時の姿が蘇り、開校当時の建学の精神を感じる空間が再現されました。同時に、プレゼンテーションやアクティブラーニング型の授業ができるように設備を充実し、未来型の教室に生まれ変わりました。

  (2)柊陵会館周囲の庭園の整備について(平成31年3月完成予定)
  柊陵会館(旧図書館)の南側について、既存の新美南吉記念碑等を活用しながら、散歩道、池、藤棚、植栽など整備します。校歌の一節「柊の園に集ひて腕組む若人われら」にあるように、柊会会館及びその周辺一体として、学び、語らい、安らぎの場(仮称「柊の園」)となるよう整備します。
 また、本校の前身校の一つである半田市立高等女学校(昭和21年〜昭和23年)の正門石柱(昭和55年7月刊行の学校誌P254参照)が、現在の半田市立成岩中学校に遺されていることが判明したことから、この度の整備に合わせて、関係者の皆様のご理解とご協力により、柊陵会館の庭園に移築することとなりました。愛知県半田高等女学校の「曲玉池」や愛知県知多高等女学校の「誓い御柱」とともに、半田市立高等女学校の正門石柱が、安住の地を得たことに心から感謝申し上げます。


2人材育成事業基金
 本校は、平成25年度に文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されました。SSH事業の一環として英国ブライアンストン校やタイ国マヒドン校などとの国際交流事業に取り組んでまいりました。さらに、平成30年度からは第2期のSSHに指定されたところです。このような状況を踏まえて、基金を活用して国際交流を一層充実してまいります。また、部活動を通じた人材育成にも支援を実施してまります。

自然科学の分野において国際的にも多大なる功績を残した研究者の講演を毎年実施。 先進的な実験施設が整っている英国ブライアンストン校との自然科学分野での交流。
 
各学年にスーパーサイエン科目を設定するとともに、SSH自然科学部を創設。  

【スーパーサイエンスハイスクール(SSH)】
・平成14(2002)年から始まった制度。将来有為な科学技術系人材の育成のため、予算措置も講じられて先進的な理数教育を実施する。本校では、世界の第一線で活躍する研究者の講義や交流の実施、英語によるプレゼンテーション講座など国際的な発信力を育成する取組、SSH自然科学部の活動その他地元企業等とも連携するなどして、様々な研究に精力的に取り組んでいる。
・本校のスーパーサイエンスハイスクールの取組については、次をクリックしてください。

  スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の令和2年度実施状況
  スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の令和元年度実施状況
  スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の平成30年度実施状況
  スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の平成29年度実施状況
  スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の平成28年度実施状況
  スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の平成27年度実施状況


3半田高等学校百年誌の刊行
・本校の歩みを記録し歴史と伝統を承継し、未来へつなぐための「半田高等学校百年誌」を刊行します。
  主な内容
 第1部 新制高等学校前史
     半田中学校、半田高等女学校、半田市立高等女学校
 第2部 愛知県立半田高等学校
     半田高校の発足、半田高校の発展と充実、夜間定時制、昼間定時制、半田高校の現在と未来等
 第3部 資料
     沿革図、卒業者数、クラブ活動の存続・活動状況等

・百年誌のご購入を希望される方は、下記リンクにある申込書からお申し込みください。
  半田高等学校100周年記念事業「半田高等学校百年誌」販売のご案内
  
・一般寄附について、2口(1万円)以上寄附された方には、百年誌1冊を進呈することになっておりますので、上記の購入申込は不要です。
 なお、ご家族で一般寄附を複数口された方の中で、百年誌については複数冊は不要であると思われている方は、お手数ですが事務局までその旨お申し出ください。



・半田高校100年の歴史を感じる! スライドショー
(この動画は公開を終了いたしました)


4記念事業(記念式典、記念講演、柊会総会、記念祝賀会)

 平成30年11月10日(土)午後1時から半田市福祉文化会館・雁宿ホールで、ご来賓、同窓生、一般市民、在校生、教職員など約1,130人が参加して、半田高等学校100周年記念式典、記念講演、記念アトラクション、柊会総会、記念祝賀会が開催されました。

(1)記念式典
 記念式典は、午後1時から吹奏楽部によるファンファーレで始まりました。司会は、NHK神戸放送局の広坂安伸氏(半高33回生)が務めました。
 冒頭、100周年記念事業実行委員会の永田清会長から、募金について、柊会会員や地域の皆様のこれまでのご理解・ご支援に心から御礼を申し上げました。特定寄附について目標額を上回ったことを報告すると、会場から大きな拍手がわき起こりました。また、100周年記念事業の進捗状況について、七中記念館(旧武道場)の改修工事が10月に完成し、歴史的建造物として保存するばかりでなく、プレゼンテーションやアクティブラーニング型の授業ができる未来型の教室に生まれ変わったとの報告がありました。さらに、来年3月に刊行予定の半田高等学校百年誌が本校の歴史と伝統を継承し、未来につながる架け橋となることを期待していると挨拶しました。
 また、大村秀章愛知県知事、伊藤しのぶ愛知県教育委員会委員及び榊原純夫半田市長(半高18回生)のご来賓の方々から、それぞれ心温まるご祝辞をいただきました。
 続いて、永田実行委員会会長から生徒を代表して中山聖梨生徒会長に100周年を記念する贈呈目録が手渡されました。中山生徒会長からは「私達は、失敗を恐れず多くのことに挑戦し、自分たちの手で未来を切り拓いていきます。先輩方から受け継いだ半高生の魂を未来につなげていきます」と力強い誓いの言葉が述べられました。
 謝辞に立たれた澤田哲校長は、愛知県立第七中学校初代校長鈴木周作氏の「自学自治自鍛」という言葉を引用しながら、歴史と伝統を次の100年へつなぐとともに、新たな挑戦や夢を追求し続けることの大切さを述べられました。
 最後に、出席者全員が立ち上がり、半田高等学校校歌を斉唱しました。

(2)記念講演
 午後2時から、記念式典と同じ会場で、日本経済団体連合会名誉会長、東レ株式会社名誉顧問の榊原定征氏(半高12回生)から「現代の若者に期待すること」をテーマに、記念講演をしていただきました。
 化学を志すようになった高校時代のエピソードなど自らの経験をもとに、在校生に「思いやる心や豊かな感受性こそが、新たな発見、発明、イノベーションにつながる。そうした要素を皆さんは受け継いでいる。夢、志を高く持って」と、米ボーイング社の飛行機模型を使いながら、熱く語られました。

(3)記念アトラクション
 記念講演に引き続いて、午後4時から、2年生を中心とした総勢200名を超える半田高校生と俳優の渡辺哲氏(半高19回生)による「HOPE!〜新時代の幕開け」と題した創作劇が披露されました。半高生の若者5人が、幽霊となって現れた”ひいおじいさん”に頼まれ、仲間と共に、時空を超えた宝探しの旅に出かける物語です。映像、歌、創作ダンスなど半高生の創造力や感性を結集したもので、さらに、OBの方々の力も借りて大道具も凝った物になっており、総合芸術の体をなしていました。物語の終盤、”ひいおじいさん”が自分の思いを独白する場面に、渡辺哲氏が登場し、ひときわ大きな拍手がわき起こりました。限られた時間の中で、シナリオから演出まで、全て生徒の皆さんの手作りによるもので、会場からは、同級生の皆さんの熱演に、大きな拍手と歓声が飛び交いました。100周年記念行事にふさわしく、いつまでも出演者と観客の皆さんの記憶に残る物語となりました。

(4)柊会総会
 記念講演に引き続いて、午後5時から、第21回柊会総会が開催されました。100周年記念式典や祝賀会が開催されたこともあり、例年の倍以上となる約350名の会員の皆様が、全国各地からご参集いただきました。
 冒頭、永田柊会会長から、募金について、会員の皆様のご理解・ご支援に心から御礼申し上げるとともに、100周年記念事業の進捗状況について報告がありました。
 また、募金のうち特定寄附については、目標額に達しましたが、教育環境の整備・充実は喫緊の課題となっており、予定どおり、一般寄附とともに来年1月31日まで募金活動を継続することを説明し、ご理解をいただきました。
 澤田校長からは、母校の近況報告があり、東京柊会の小澤事務局長からは、平成30年8月25日(土)に開催された東京柊会総会の開催状況が報告されました。いずれの案件も原案どおりご承認をいただきました。
1事業報告 平成27年8月から平成30年10月まで
2会計報告・会計監査報告
 (1)平成27年度柊会収支決算
 (2)平成28年度柊会収支決算
 (3)平成29年度柊会収支決算
 (4)半田高等学校100周年記念事業募金進捗状況
3役員改選
 全員再任とする。
4常任幹事の委嘱
 及び次回総会の当番(第40・41・42回生)の委嘱

5東京柊会からの報告

(5)記念祝賀会
 第21回柊会総会に引き続き、午後6時頃から会場を大ホールからお隣の講堂に移し、総会懇親会が100周年記念祝賀会を兼ねて開催されました。例年の総会の2倍を超える約350名の参加者だったため、講堂だけでは収まりきれず、大ホール前のホワイエにも特設スクリーンを用意し、2会場による開催となりました。
 会の始めに先立ち、歴史と伝統を誇る箏曲部による生演奏がありました。会場一人一人の脳裏には、学生時代の思い出が蘇り、一瞬、過去にタイムスリップしたかのような空間となり、参加者全員が一つにまとまった感がありました。
 開会の挨拶として、山下勇樹(半高30回生)柊会副会長が、100周年記念事業へのご理解とご支援に心からの御礼を申し上げました。また、SSHでの国際交流の充実や部活動のバックアップなど教育環境の整備のため、人材育成事業基金(一般寄附)への一層のご協力・ご支援を呼びかけました。
 続いて、100周年記念事業実行委員会の役員を始め、特別出演していただいた俳優の渡辺哲氏(半高19回生)、式典の司会を担当していただいた広坂伸夫氏(半高33回生)らが登壇し、鏡開きが盛大に行われました。
 その後、榊原定征100周年記念事業実行委員会名誉会長の乾杯の音頭で宴が始まりました。途中、榊原定征名誉会長には、第2会場となったホワイエにも顔を出し、若い人たちとも気さくに声を掛けていただき、世代を超えた交流の輪が広がりました。
 会の締めくくりには、参加者全員による校歌斉唱があり、加藤貞夫元校長から閉会のご挨拶をいただきました。



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