Author Archives: 牧野 満@柊会HP管理人

 令和4年2月28日(月)、半田高校体育館において、第32回論文顕彰事業入賞者の表彰式が行われました。

 本事業は、半田高校卒業30周年記念事業として、平成2年度から始まり、今年度で32回目を迎えることとなりました(昨年度31回はコロナ禍のため中止)。半田高校の卒業生に支えられる伝統的な事業の一つとなっています。

 この事業の主体は、柊会、PTA、卒業30周年同窓生有志の皆さんですが、半田高校第43回生を中心に実行委員会が組織されました。今年度のテーマは「多様性や世界を考慮した、わたしの暮らしと社会」に決定し、1,2年生全員と3年生の希望者に応募の呼びかけをしました。

今年度については、生徒諸君にはできるだけ電子データによって提出をしてもらいました。1年生216編、2年生159編、合計375編の応募がありました。審査については、今年度コロナ禍であることを考慮し、43回生による1次審査を新たな試みとしてオンラインで行いました(~12月4日)。次いで、2次審査を12月26日に行い、本審査対象論文を27編までに絞りました。最終の本審査は、1月23日に半田高校にて、43回生、教職員が27編すべて読み評価し、その中から厳正な審査の結果、以下のように入賞論文を決定しました。

 令和4年2月28日に開催された表彰式においては、第43回生代表工藤浩司氏から賞状及び賞品が授与されました。また、その他の応募者全員に参加賞が贈られました。

 今回の顕彰事業を担当された半田高校第43回生の皆さんを始め、ご尽力いただいた多くの方々に心から感謝申し上げます。

1 テーマ  「多様性や世界を考慮した、わたしの暮らしと社会」

2 応募総数 375編

3 入賞作品

     最優秀賞 「当たり前じゃないのかもしれない」

     優秀賞  「「無意識の差別」を乗り越えて」
          「現代の「違和感」を未来の「当り前」に」
          「共感しないが理解する、理解したから反対する」

     佳作   「多様性のある世界」
          「今求められていること」
          「「ちがい」を認めるには」
          「多様性を考慮するとは」
          「未来の暮らしの「あたりまえ」を変える」

     特別賞  「他者を尊重するために」

講評
論文顕彰を終えて
今回の論文のテーマ「多様性や世界を考慮した、わたしの暮らしと社会」について、これは、なかなか難しいテーマで、すぐに解決が導き出されることではありませんが、みなさんの論文を読むことで、私たち世代と比べて、今の若い人たちは、かなり柔軟な考えをもっていることを気づかせてくれました。ただ、少し気になる点としては、多様性=LGBTの発想に偏りがみられ、視点としての多様性が持てていないということでしょうか。この先は、人それぞれの多様性もそうですが、個人一人一人の中にも多様な視点が必要とされますので、永遠の課題として、持ち続けていただければと思います。(工藤浩司)
(柊陵第65号 第32回在校生論文顕彰事業より)

最優秀賞
当たり前じゃないのかもしれない

 3年前。テレビを見ていると信じられないニュースが目に飛び込んできた。「大学医学部の入試で女子や浪人生に対して減点する不正な得点操作が行われ、その後の調査で他の複数の大学においても同様のことが行われていたと発覚」。そのとき僕は中学1年。家庭では兄の大学入試も話題に上る頃だったので、なおさら気になったのを覚えている。性別などによる差別的な扱いが大学入試という公式な場において行われていたと知った僕は衝撃を覚えた。「あり得ない・・・」。しかも、このあり得ない事態が他の大学でもあったということは、このような性差別の感覚が「極めて異質な例外で稀なもの」ではなく、「前の時代から根深く残っているもの」であることを表している。教科書に出てくるような「女は~」という感覚が社会に未だ根付き、その精神が物事を決定する要因となることがあるという事実。僕はそこに憤りを覚えたのだ。
 世界はグローバル化により物理的距離さえ少しずつ縮まっているように思う。交通移動の時間は発展とともに短縮。コストも下がって気軽さが増している。情報のスピードは更に加速している。全世界を一瞬で駆け回る情報。中には有益なものも、フェイクニュースも混在しているが、僕たちはその中で暮らしている。しかもSNSで様々な人々が対等に情報発信できるようになっている今、多様性というものをかつてより自覚しやすい世の中になってきている。そんな時代にも関わらず、一方では先に述べたような性差別が未だ横行していることを考えると、まさに今が文化が成熟へと向かう過渡期なのだと思う。
 人は「当たり前」と思うことがそれぞれ異なる。国や文化によりそれらは多様なはずだ。この日本という一つの国だけを見ても、生きてきた時代でも違うだろうし、個々により様々だろう。前述のニュースも、世代間ギャップというのだろうか、両親は「あるだろう」と口にした。しかし、僕や兄にとっては信じられない感覚だ。「女性は~だから」という感覚がそもそもない。教科書で学んだ「かつての封建的時代の頃、女性は~」「男女共同参画社会を目指して~」やらは、とっくに過去の話だと思っていたのだ。
 しかし、父の子どもの頃の話を聞くと一世代前とは思えないような当時の「当たり前」がよく登場した。現在と同じ国とは思えないほどの違いを感じた。そしてその人と同じ時代を生きているという事実が、世代間による違いを認めて生きていかなければならない世の中だと僕に感じさせた。
 父が子どもの頃育ってきた環境と現在では全く違う。両親が努めて健全に築こうとしてきたという家庭環境は僕の「当たり前」の土台をつくってきた。僕は「男らしく」やら「男たる者」やらの性別によるあるべき姿の話をされたことがない。代わりに「人として」ということはたくさん教育を受けた。僕の両親は共働きで、家事も二人で協力して行っている。どちらが偉いとかそういう位置関係はなく対等だと思う。「女だから」「女なのに」といった台詞を聞いたことのない僕にとって、「家事は女が行うもの」などといった感覚は最初からなく、学校の勉強の中で聞いた、見たことさえない「かつての文化」なのだ。それが「当たり前」の環境で育ったことが僕の「当たり前」の感覚をつくったのだろう。自分から見たとき、前述のニュースは「当たり前」ではなかった。違和感しかなく、なぜそうなるかさえ分からない状態だった。
 改めて僕の「当たり前」を育んだ我が家を振り返ってみると、いわゆる多様性が日常に溶け込んだ生活の中にいたことに気づく。祖母は1級障がい者で、持病のリウマチにより関節各所が溶け、変形してしまっている。また、父は血管腫という大きな痣が顔面にあり、人によっては奇異に映るかもしれない。こうした環境が「当たり前」として育った僕にとって、障がいをもつ方に対して差別や偏見なく受け入れ接することなど当然なのだ。両親は学校勤務のため、時折見聞きするそうした差別を危惧していたようだが、僕自身にとってはそんな差別的な扱いをする人が本当にいるのかと驚くほど、僕にとってはありえないことだった。他にも、外国人の友達もいたが、外国人として意識したことは一度もなく、そういうものだと思ってこれもまた「当たり前」のこととして受け入れていた。外国人差別のような扱いをする人は周囲にもいなかったし、差別的に扱うなど考えられず、「本当にそんなことをする人がいるのか」と疑わしく思えてしまうほどだった。
 ところが、ニュースのような感覚が、僕自身にはなくとも未だ残っている社会であるということだろう。その人達とも共存していかなければならない。多様性を当たり前として受け入れ、尊重する世の中である必要性が益々高まっていくだろう。その中で、受け入れがたいこのような考え方に出会ったときも尊重はしていかなくてはならない。ただし、「尊重」とは「全て肯定すること」とは違うはずだ。「人間を受け止め、受け入れ、大切にすべきは大切にするが、異なり調整すべきところは話し合って結論を導く」これがグローバル化により多様性の加速する社会における「尊重」の態度だろうと思う。尊重しつつも、より成熟した個人、社会となるようにコミュニケーションのとれる人間を目指さなくてはいけないと思う。
 ところで、先ほど述べたように、育った環境によって「当たり前」が身につき、その「当たり前」がどのようなものであったかによって人の感覚は決定づけられているところが大きいと思われるが、こうした前の時代より幾分成熟して進歩した社会の中で育ってきた僕にとって、今後必要となる大きな課題があることも自覚している。
 それは、用意され与えられた環境で身につけてきた「当たり前」を、今度は与えられるのではなく、自分の手でつかみ取っていかなければいけないということだ。例えば、父のように封建的な時代に生きた「先人」が「当たり前」を思考停止して終わらせず、より成熟した考えを具現化して僕の環境として与えてきたように、今度は僕自身が自分の「当たり前」を見直し、よりよい「当たり前」を次の世代に受け渡す役割があるということ。「当たり前」を見直して、自分を「更新」し、それを「当たり前」として次の世代に渡していくことはとても難し事だと思うけれど、やらなければいけない使命だと思う。
 「当たり前」だと思っているこの僕の感覚は「当たり前」じゃないかもしれない。「当たり前」だと思っていたこの「当たり前」が用意され、与えられてきたことは「当たり前」ではなかったのかもしれない。多様性の尊重ができる成熟した社会をつくる個人であるために、若い僕のこれからできること。「当たり前」を更新していくこと。意識して生きていきたいと思う。

 令和4年2月28日(月)午前10時より、半田高校体育館において、令和3年度卒業生311名(第73回生)の柊会入会式が執り行われ、永田清会長から幹事16名及び常任幹事4名に委嘱状が渡されました。

 会長からは、ご自身の高校時代の体験と気づき、また『塞翁が馬』の一説である「此何遽不為福乎。(これなんぞふくとならざらんや)」の言葉を紹介し、このコロナ禍を経験した73回生に応援のメッセージと祝辞、柊会入会を歓迎する挨拶を述べていただきました。

 令和3年12月12日(日)正午から、「柊会宮城支部2021年度総会・懇親会」がオンラインにて開催されました。宮城支部の幹事である早川公康さん(42回生)からのコメントを、写真と共に紹介いたします。

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昨年度(2020年度)、たった4名で始まった宮城支部の「総会・懇親会」ではありましたが、おかげさまで今年度は、来賓も含め10名のご出席を頂くことができました。
宮城・東北の同窓生の交流・親睦の充実のため、引き続き、糟谷支部長を中心に尽力して参ります。
永田会長はじめ、柊会本部におかれましては、今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

柊会宮城支部
幹事 早川公康

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柊会宮城支部の活動に興味のある方は、幹事の早川さんまたは柊会事務局へご連絡ください。

幹事 早川公康(はやかわ きみやす)
仙台大学 大学院スポーツ科学研究所・体育学部運動栄養学科
TEL&FAX:0224―55-3147
E-Mail:km-hayakawa@sendai-u.ac.jp
 (アットマークを半角に変換してください)

過去記事:「柊会宮城支部」誕生のご報告

プログラム日程:2021年8月3日~8月24日
開催方法:オンライン
主催:UCL-Japan Youth Challenge実行委員会
共催:UCL(University College London)
プログラム内容:ウェルカムイベント、UCLの教授・講師・大学院生・学生陣による特別講義、ワークショップ、日英の高校生文化交流、修了式 など
半田高等学校からの参加者:3名

※参加費用の一部を、柊会「人材育成基金」から国際交流事業の支援として行いました。

【UCL-Japan Youth Challengeの概要】

次の世代の世界的なリーダーを育成することを目的として「UCL-Japan Youth Challenge」は2015年度から始まりました。このプログラムは日英の高校生に参加していただくサマースクールです。期間中は、世界をリードする大学であるUCLの講師陣による多彩な講義やワークショップ、世界の大きな共通課題について専門の研究者などと意見を交換し知識と経験を深めるためのワークショップなど、様々なイベントを行います。英国を代表する有名高等学校からの生徒も多数参加し、英国の高校生と共に世界をリードする大学を体験することとができます。例年は英国での現地開催ですが、本年度はコロナ禍のためオンラインでの開催となり、英国からは約50名、日本国内からは約100名の高校生が参加しました。全てが英語にて行われています。

【参加生徒の声】

 半田高校からは3名の生徒が参加し、全日程を有意義に過ごせたと報告がありましたので、こちらにご紹介させていただきます。

2年 Y.S. さん

2年 N.O. さん

2年 T.I. さん

 令和3年10月8日(金)午後1時半から七中記念館を利用して「法曹と語る会」が開催されました。本会は、愛知県弁護士会半田支部の協力を得て、「弁護士と語る会」から通算して23回目となります。今年度は、地元で活躍中の弁護士10名、裁判官1名、検察官1名をお招きし(うち本校卒業生10名)、在校生25名が参加して行われました。

冒頭に、令和3年度中部弁護士連合会理事長の山下勇樹弁護士(半高30回生)よりご挨拶をいただきました。前半に少人数でのグループトークを行い、なぜ法曹を目指したのか、どのような人が法曹に向いているか、職務の内容など生徒から多くの質問について一つずつ丁寧にお答えをいただきました。

その後、全体討論では「死刑制度」「少年法」「SNSでの誹謗中傷」「実名報道」などをテーマに活発な討論となり、生徒達にとって実りのある有意義な機会となりました。

山下勇樹弁護士 挨拶


グループトーク

全体討論

令和3年11月3日付けで発令されました令和3年秋の叙勲において、下記の3名の方々が受章されました。
誠におめでとうございます。

令和3年秋の叙勲受章者(順不同・敬称略)

◇瑞宝重光章
小澤 敬市(高21回) 国土交通行政事務功労

◇旭日小綬章
榊原 純夫(高18回) 地方自治功労

◇旭日双光章
渡邉 幸一(高20回) 生活衛生功労

◎上記受章者は、新聞報道を元に事務局で調べたものです。漏れのある場合はご容赦ください。なお、上記以外に該当の柊会会員がおみえでしたら、事務局へご連絡ください。

本校は、平成30年度から令和4年度までの5年間、第2期のSSHの指定を受け、第1期(平成25年度から平成29年度までの5年間)の成果を基に、また、一歩新しい指導の段階に踏み出しました。
 今期の本校SSH事業は、次の研究開発課題の下、幅広い教育活動を展開することとしました。
 「挑戦する人【発見する人、貢献する人、開拓する人】を育てる半田Risk-Takers養成プロジェクト”HaRT-Project”」
 具体的には「出る杭発見・伸長プラン」「起業家魂育みプラン」「海外進出促進プラン」の3つのプランからなっています。

令和2年度の主な実施内容を取りまとめたものを100周年記念ページからご覧になれます。

また、下記のリンクから直接ご覧になることもできます。

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の令和2年度実施状況

知多地区合同エンパワーメントプログラム

実施日程:2021年3月22日(月)~3月26日(金)5日間 各日:午前9時~午後3時
実施場所:日本福祉大学 太田川キャンパス
企画実施:(株)アイエスエイ
招聘学生:国内の大学院に在学する院生(京都大学、名古屋大学、立命館大学等)
     ※例年は米国、英国、豪州より招聘しているが、今回はコロナ禍のため国内大学からのみ
講師:小倉美津夫 招聘教授 (日本福祉大学 全学教育センター・国際福祉開発学部)
参加高校:半田高等学校、横須賀高等学校、半田東高等学校、日本福祉大学付属高等学校
本校生徒参加者:15名
※参加費用の一部を、柊会「人材育成基金」から国際交流事業の支援として行いました。

 急速的な世界の変容と、多様性の深まる現代、日本の教育は「教え授ける教育」から「個を育み、才能を引き出す教育」への根幹的なシフトが求められています。
「生徒自身の知恵・個性・強みを伸ばし、主体性を重視する新しい学習コーチング」をコンセプトに構築されたエンパワーメントプログラムは、グローバル教育で50年の実績を持つアイエスエイ企画・監修による完全オリジナルの学習プログラムです。

 エンパワーメントプログラムで学習コーチを担当する学生は、高校時代にリベラルアーツ教育を経験した、世界の一流大学で学ぶ現役のエリート大学生・大学院生です。例年、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、カリフォルニア大学など、欧米をはじめとする一流大学の現役大学生を招聘しますが、今年度はコロナ禍であるため、国内大学の大学院生の生徒が招聘されました。彼らとともに多彩なグループ・プロジェクトやディスカッションなどを通じて、新しい価値観・異文化への理解力を深め、グローバル感覚を培い、英語力の必要性に気付かせる内容として、全国のSGH、SSH校では毎年行っているプログラムの一つです。生徒の潜在的な能力を引き出すことを目的としたこのプログラムでは、自ら課題・問題を発見し、解決する力とリーダーシップを身につけることを目指します。


生徒スピーチ Hさん


<概要>   
 この5日間で学んだことはたくさんありますが、整理して3つお話します。
 1つ目はリーダーシップについてです。どういう方向性に舵をとるか、そしてそれをどうやって行動にうつすかを設定するなど具体的に考えていきました。グループリーダーの留学生が「誰でもリーダーになる素質があり、みんなそれぞれの分野でリーダーになれるのだ」と勇気づけてくれ、自分にもできることがあるということに気づきました。 2つ目は私の中の変化です。初日から徐々に積極的に話をするようになっていき、日々小さな目標をたててそれを達成していくことで、だんだん目的を遂行することの面白さがわかってきました。最終日には、自分を表現することに抵抗がなくなり、5日目の自分は、ずいぶん違うなと実感しました。 3つめは夢をもつことです。この機会を通じて、私は自分の夢は叶えるためにあるのだと思えるようになりました。そして私のリーダーシップをどう生かすかを、来期の生徒会長に立候補することにしました。ひいらぎ祭を成功させたい、という目的を設定し、それを達成するために、一歩一歩計画をたてることができました。

(後日談)
令和3年度前期生徒会長選挙では、立候補者が3人たちました。その中の2人は、このエンパワーメントプログラムの参加者で、その一人がこのHさんです。そして、一回目の投票で接戦の2名から決戦投票が行われ、過半数を得て見事彼女が前期生徒会長に選出されました。現在、生徒会活動だけでなく、海外交流プログラムにも積極的に参加しています。


生徒スピーチ Yさん

<概要>
  私がこのプログラムを通して得られたものは新たな価値観です。
このプログラムではポジティブシンキング、リーダーシップ、自分自身のアイデンティティなどについてどのように考えるかという問いがありますが、一人ひとりちがっています。英語で必死に説明しているうちに自分の中にある今まで知らなかった自分自身の考えを見つけることができました。それら一つ一つに留学生はコメントをしてくれ、意見を交換しているうちに考えが深まっていきました。普段ここまで自分自身について考える機会がないので新鮮でした。また、「あなたにはあなたのいいところがあるよ!」と留学生がコメントしてくれ「私の良さ」について悩んでいた私にはとても救いになりました。 このプログラムで改めて海外の方と英語で話す楽しさに気付きました。世界には日本人と違った価値観を持っている人がいっぱいいるんだなぁととてもワクワクしました。それに加えて完璧ではない不完全な自分の英語も一生懸命理解しようとしながら沢山話しかけてくれる留学生の優しさに触れてとても心が温まりました。
自分の限界ギリギリに挑戦できたとても印象的な5日間でした。


生徒スピーチ Mさん

<概要>
  このエンパワーメントプログラムを通じて得たこととして一番みなさんにお伝えしたいことは、自分のアイデンティティを見つけられたことです。自分はこれまで部活や日々の生活の中で何をすべきか、どう進むべきか悩んでいました。プログラムの一つに「アイデンティティを考える」という単元があったのですが、グループで話しているうちに、本当に身近にありすぎて気づいていなかったこと、それは自分の研究していること、それこそが自分のアイデンティティだと気づくことができたのです。そのことで、将来の目標も明確になり、そのためにこれからどうしていくかもはっきりしてきました。
 この5日間を通じて一番感じたのは「人間として、短期間に大きく変わることができたこと」です。アイデンティティ、リーダーシップとは、ポジティブシンキングとは、学ぶのは何のためか、など各テーマについて、グループ内で考え、留学生のリーダーのサポートを受けながら、英語で自由に発言することができます。自分一人では考えつかなかったことも、いろいろな人の意見を聞きながら刺激をうけ、もっと話したいと思うようになってきます。人とのかかわりの中で、自分自身についてじっくり考える機会をもらい、そこから外の世界に目を向けていくことに繋がる、大変得難い機会をもらえたと、感謝しています。


令和2年度 エンパワーメントプログラムを通じて学んだこと、自分の変化
  〜参加者の声〜

このリンクから全参加者15名の声を読むことができます。


エンパワーメントプログラム報告書・柊会へのお礼の言葉

Empowerment Program 報告書  
1 年 Y.W.

1. 半田高校同窓会(柊会)へのお礼の言葉 
 この度は,私たち半田高等学校の在校生のために、たいへん厚い支援をいただき誠にありがとうございます。おかげさまで充実した 5 日間を送ることができました。私たちにとって今回の Empowerment Program はかけがえのない財産となりました。今回の Empowerment Program で得たことを今後の学校生活に限らず,今後の人生に存分に生かしていきたいと思います。このプログラムに参加したひとりひとり全員が、半田高校の柊会の皆様にこころからの感謝を、ここで学んだことを今後に生かしていくことでお返ししていきます。 

2. プログラムを体験して自分が得たものや,気づいたこと,自分の中の変化等
 この 5 日間で,私はたくさんの経験をすることができました。この 5 日間で自分が得たこと,気づいたこと,そして自分の中での変化について書きたいと思います。まず自分が得たことは,英語力です。具体的には,4 技能の Reading,Listening,Writing,Speaking です。日々行われたディスカッションやその他の活動の中で,ネイティブの方々の支えがあってとても良い時間を過ごすことができました。やはりネイティブの方々と話す機会はとて も貴重なのでとても良い経験をすることができたと思っています。その集大成が,最終日のプレゼンテーションです。私は,この Empowerment Program に参加する前は,なかなか自分の思いを表すことができず,とても悔しい思いをしていました。しかし,最後のプレゼンテーションでは,多少自分の語彙力や文法力で苦労することはありましたが,5 日間前とは遥かに変わった自分をとても嬉しく思いました。次に自分の気づいたことを書きま す。このプログラムに参加して改めて気づいたことは,自分の英語力の低さです。これまで授業の中でも痛感することがありました。しかし,実際にネイティブの方々と実際に話してみて,自分の考えが伝わらなかったり,自分の考えを完璧に伝えられなかったりしたとき,とても悔しいと思ったのと同時に,いつか絶対ネイティブの方々と普通にしゃべれるようになりたい,と強く強く思いました。最後に自分の中での変化についてですが、自分は,この Empowerment Program に参加する前は,正直テストのため,そして受験のために英語 を勉強する。この程度にしか考えていませんでした。しかし,この Empowerment Program に参加するとこのような考え方はいかに寂しいものかが分かりました。英語は,より多くの人々のことを知ることができるツールであり,自分の世界を広げてくれるアシスタントともなることが分かりました。以上のことから,今まで以上に英語を頑張って勉強し自分のものにしていきたいとおこでも、強く強く思いました。また,この 5 日間に参加し,この短い期間で 4 技 能を確実に,また着実に自分の成長を感じることができました。 

3. プログラムに関して気づいたこと
 このプログラムに参加して良いと思った点は,このプログラムに参加した全員が成長できるプログラムになっていることです。私は,英語が苦手です。初日は英語を言葉に出すので精一杯でした。しかし,グループリーダーの方々は,誰一人として見捨てることなく,1人 1人から言葉を引き出そうとして下さいました。そのおかげで,最終日の「コロナとの共生」という自分にとって少し難しいディスカッションでも,意欲的に参加することができました。ぜひ今後もこの点を続けていって欲しいです。 

4. 次年度参加者へのメッセージ 
 私は英語が特に苦手です。具体的には,語彙力や文法力があまりありません。しかし,そんな私でも充実した時間を過ごすことができました。英語ができないから,英語が苦手だから,と Empowerment Program への参加を躊躇している方。そのような理由で諦めないで下さい。とても大きなチャンスを逃します。英語が得意な方や,英語が好きな方はもちろんのこと,英語力を上げたい,英語を好きになりたい,英語に少しでも興味があるという方もぜひ参加してみて下さい。とても貴重な体験ができ,そして自分の財産となり,これからの世界観を変えてくれます。

 卒業30周年記念事業のひとつであり、半田高校SSH事業でもあるアントレプレナーシップ講演会が、本年度は「SSH成果発表会・アントレプレナーシップ講演会」と題して開催されました。本年度のアントレプレナーシップ講演会講師は43回生(平成4年3月卒業)です。

 日時 令和3年5月25日(火) 14時10分~15時15分
 演題「不確かな時代に、自分の道を拓く」
 講師 神谷 俊一 氏(千葉市長)
    川嶋 昭臣 氏(アムンディ・ジャパン(株)リテールビジネス営業本部 副本部長)
    橋本 善久 氏((株)時空テクノロジーズ 代表取締役CEO)
 司会進行役 寺田 久美 氏(オフィス・HANDO代表 (中小企業診断士))

 講演の概要

 本年度は、オンライン(Zoom)での開催となりました。3名の講師は関東地域のご自宅等から、半田高校会議室では寺田さんにお越しいただき司会進行していただきました。生徒達は、各クラスでスクリーンに映し出されたZoom画面と校内放送で流れる音声を聞くというスタイルでの講演会でした。
 講演会冒頭では、講師3名それぞれ自己紹介と高校時代の様子について語っていただき、本題となる「アントレプレナーシップとは」についての見解を現在の仕事やご自身のこれまでの経験を絡めてお話いただきました。

 神谷氏:ルールの中で行政が行われることは確かに大事ではあるが、単純に前例踏襲ではなく、今求められていることにタイムリーに対応できるよう、独自のルールや新たな事業を考えるといった、これまでの非常識を常識に変えていく発想、気構え、勇気、精神がまさにアントレプレナーシップと言えるのではないか。

 川嶋氏:アントレプレナーシップとは、自分自身に、また自分の行動の結果に「付加価値」を作り出すことだと考えている。まず自分が努力する場所や方向性を定めることが必須であり、それを常に「考える」ことが大事。そこからオリジナルの付加価値が生まれる。

 橋本氏:アントレプレナーシップ(起業家精神)とは、実際に会社をおこすことと一致するものではなく、「目の前にある課題にどう向き合って、どう解決していくか」ということ。結論ありきで見るのでは無く、自分の目で見て、耳で聞いて何が正しいのかを自分の頭で考えること、そして100点をゴールにするのではなく300点を目指すくらいの想像を突き抜けたゴールへ向かって「思考を停止させない」ことが大事である。

 また、不安を抱えている高校生へということで、「不安を抱えているときはチャレンジできる時であり、その判断・勇気を求められている時であるという発想の転換を。」「自分も高校時代は不安をいつも抱えていた。不安を抱えているのはあなた1人ではなく、多くの同級生も不安をかかえている。」「高校時代に今の自分を全く想像していなかったし、何か特別な活躍をする人にならなければいけないのでは、という不安や焦りは持たなくてよい。」と、ご自分の挫折や当時の経験を交えながらアドバイスをいただきました。

 そして、橋本氏からの、「基礎的な知識や教養を身につけることは大事、どの教科の勉強も面白いし、勉強は全て役に立つ、そしてどの仕事も面白い!好きなことや興味のあることは、『変態・おたく』的に突き詰めてやりきるくらい、積極的に取り組んで欲しい。」というメッセージには生徒達の反応も大きかった様子でした。

 同じ学び舎で学んだ先輩から後輩へのエールとなり、大変興味深く感じられた生徒も多く、大変盛況でした。講演会後に開かれた座談会にも、事前の申込を超える生徒達が参加しました。生徒からの具体的な質問に対して、講師の3名がそれぞれ丁寧に答えていただけたので、参加した生徒達にとっては貴重で有意義な時間を持つことができた様子でした。

【柊会事務局より】初めてのオンラインによるアントレプレナーシップ講演会となりましたが、学校側の全面的な協力のおかげで無事開催できたことに、この場を借りて深く感謝申し上げます。

 2021年4月30日付けの新着情報でご報告したように、水野重夫先生におかれては、令和3年度春の叙勲により、2021年4月29日付で瑞宝小綬章を受賞されました。本来ですと、関係各省庁から伝達され、その後、皇居にて拝謁が行われるところでありますが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、関係機関から伝達されることとなりました。

 この度、5月28日(金)午前10時30分から半田高等学校校長室において、水野重夫先生にご出席をいただき、校長先生から勲記及び勲章が伝達されました。また、柊会会長も立会し、柊会からの記念品を贈呈させていただきました。