校長挨拶
柊会の皆様方には、日頃より母校の教育活動に深いご理解と多大なるご支援を賜り、心から厚く御礼を申し上げます。
昨年は、永田会長様始め、多くの方々にご指導いただき、校長職を務めることができました。誠にありがとうございました。
本校が100年を越える歴史と伝統を有し、地域を活性化させ、社会を支える有為な人材を輩出する高等学校として存在し続けてきたことや、卒業生の皆様方が築き上げてこられた校風とその輝かしい業績を知るに及び、自らの職責の重さに身が引き締まる思いがしております。
柊会は、母校に対する強い思いの下、昭和34年の設立当時から活発な活動を展開されておられます。
特に、本校創立100周年の際には、七中記念館の改修、柊陵会館周囲庭園の整備、人材育成基金の創設等をしていただきました。
その七中記念館ですが、本年3月に国の文化審議会は、七中記念館を「登録有形文化財(建造物)」とすることについて、文部科学大臣に答申をしました。今後、今年の夏頃までには、正式に建造物としての有形文化財に登録される見込みです。
また、本校のSSH事業は、今年で第Ⅱ期の最終年度(通算10年目)を迎えます。次期採択を通して文理融合型探究活動の更なる深化と世界で活躍する科学技術人材の育成及び地域の理数教育のレベルアップに取組んでまいります。
さらに、本年度より、現行の詰襟、セーラー服の制服に加えて、スーツ型の制服を導入しました。この制服は、デザインにもこだわり、半高生の「知性」と「品格」を感じさせるものとなりました。従来の制服同様、長く愛される制服になってほしいと願っています。
そして、本県初の公立の「併設型中高一貫校」として、2025年度開校に向けての検討を、現在進めています。実現すれば、現在の敷地内に中学校の新校舎を建設して、県立附属中学校を併置し、6年間の高度な一貫教育を行ってまいります。
教職員一同、連綿と続く本校の不易を確認しつつ、進取の気概を持って生徒の教育に励んでまいりますので、会員の皆様方にはこれまで同様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
最後にはなりますが、柊会の益々のご隆盛と、会員の皆様方のご健勝とご活躍を心からご祈念申し上げます。
令和4年4月
愛知県立半田高等学校長 齋藤 典久